「下着はエロくないと意味がない」というデザイナー長谷川真弓。この撮影でも下着を美しくみせる為のポーズを自らモデル達に指導する程の熱意ぶりだ。
「今回のパイソンレザーで下着を、というテーマを考えたとき、下着といえばマメに洗いたい、着心地も良く、デザインも美しく・・・。クリアしなければならない問題は山積みでした。」
それをひとつずつクリアにして、パイソン・ランジェリーがついに誕生。見渡せば、そこかしこに試作品の数々・・・。
「洗っても色落ちせずに何度でも使用できるというのは本当に難しかった。あの発色は出せても、洗うと色が殆ど抜けてしまったりと、恐らく今までにしっかりとした商品になったパイソンの下着はないのではないでしょうか?」
彼女の作品が持つ独特のスタイルやオーラは、その作品たちがあらゆる制約から自由だというところにある。というのも、デザインから染色、制作、スタイリングまですべて一貫して手がけることで、素材のどこまでどのように使えるか、機能・デザイン・質感のジャストミートはどこか、などを最大限に生かすことが可能になるため。
「モノは必ず人が身に着けます。私がモノを作るとき、“作品の完成形”ではなく、“人が身に着けて初めて完成する”その完成形を常に頭に描いて制作します。」
素材の肌触りや身に着けた時の立体性、美しく見えるラインをずっと研究し出来上がったランジェリーは、人が身に着けて初めて、しっかりとした輝きを放つ。染色と加工により、洗っても殆ど色抜けがなく、洗うことでパイソンの鱗が立ち、レザー本来の味が出てくる。気品あるエロさの漂う、洗練されたまさに魔法のアンダーウェア。
「実は私は、かなりの下着コレクター。今回、ガーターベルトなど下着をイメージしたジーンズも制作しました。実は7年前、まだ「MAYUMI
HASEGAWA」ブランドを立ち上げる前に下着を作っていた時期があります。ガーターベルトなども作っては露天で売っていたんです。」
このガーターベルトはまたたく間に話題となり、新聞や雑誌などでもとりあげられることになる。まさに「MAYUMI
HASEGAWA」の前身ともいうべきエピソード。
「その頃の想いが今になって形になるとは、思ってもみませんでした。」
パイソン・ランジェリーの誕生も、運命的なものを感じずにはいられない。